BackWPupはWordPressの最強バックアッププラグインです。
WordPressのサーバーデータ、データベースデータをまとめてバックアップできます。バックアップ対象のフォルダや、テーブルを細かく指定することもできます。
バックアップ先も、Dropbox、サーバー内、FTP/SFTP(別のサーバー)、メール添付、Amazon S3、Microsoft Azure、Rackspace Cloud Files、SugarSyncから選ぶことができ、複数のサービスへの同時バックアップも可能です。
もちろん、自動バックアップのスケジュール設定も細かくできます。
データベースだけをバックアップするならば、「WP-DBManager」がシンプルでおすすめですが、サーバーのファイルもバックアップしたり、バックアップデータをDropboxなど外部のサービスに保存するならば、このプラグインがおすすめです。
なお、外部サービスにバックアップを保存する際にも、サーバーに圧縮ファイルを作成してから外部ファイルにアップロードします。サーバーにある程度の空き容量が必要になります。
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目次
使い方(設定)
プラグインをインストールすると、「BackWPup」というメニューが追加されます。メニュー内の「Add new job」からバックアップ設定を追加します。
General 基本設定
まずは、「General」で基本設定を行います。
1. 適当な名前
「Please name this job.」に適当な名前をつけます。
2. バックアップ対象
「Job Tasks」で、バックアップ対象を選択します。必要に応じて、チェックをつけましょう。
Database backup: データベースのバックアップ
File backup: サーバー内のファイルのバックアップ
WordPress XML export: 記事データをXML形式でバックアップ
Installed plugins list: インストールされているプラグインのリスト
Check database tables: データベースのエラーチェックです。
3. バックアップファイル名
「Archive name」はバックアップのファイル名です。そのままで大丈夫です。
4. 圧縮形式
「Archive Format」はバックアップファイルの圧縮形式です。そのままで大丈夫ですが、windowsユーザーの方で、ローカルでファイルを解凍したい場合は「Zip」を選択しましょう。「Tar GZip」の方が圧縮率が高くておすすめですが、windowsのローカルでは上手く解凍できないことがあります。
5. バックアップ先
「Job Destination」で、バックアップの保存先を指定します。
Backup to Folder: サーバー内の指定フォルダに保存
Backup sent via email: メールアドレスに添付ファイルで送信
Backup to FTP: 指定のサーバーにFTP/SFTPで保存
Backup to Dropbox: Dropboxに保存
Backup to an S3 Service: AmazonのS3サーバーに保存
Backup to Microsoft Azure (Blob): Microsoftのクラウドサービス、Azureに保存
Backup to Rackspace Cloud Files: Rackspaceのクラウドサービスに保存
Backup to SugarSync: SugarSyncに保存
6. 処理結果の通知先アドレス
「Send log to email address」に指定したメールアドレスに処理結果を通知することができます。
7. エラーがあった時だけ通知
「Errors only」にチェックを入れておくと、エラーがあった時だけ通知します。
Schedule スケジュール設定
「Schedule」では、バックアップタイミングの設定を行います。
1. 手動か自動か
バックアップの開始タイミングを手動にするか、自動スケジュールにするか、選びます。
manually only: 手動バックアップ
with WordPress cron: 自動バックアップ
with a link: リンクを叩くことでバックアップ開始
2. 自動のスケジュール設定
自動スケジュールの設定を行います。「basic」で基本的な設定ができます。「advanced」を選ぶと、より細かな設定ができます。
「basic」で、Type:daily、Hour:3、Minute:0を選ぶと、毎日3時にバックアップが開始されます。
DB Backup データベースのバックアップ設定
データベースのアックアップ設定を行います。「DB Backup」のメニューは、「General」でバックアップ対象として「DB Backup」を選択すると表示されます。
1. バックアップ対象のテーブルを指定
「Tables to backup」でバックアップ対象のテーブルを指定します。基本的には、すべてにチェックを入れておきましょう。
2. ファイル名の設定
データベースのバックアップを保存するファイル名を指定します。デフォルトのままで大丈夫です。
3. 圧縮設定
バックアップファイルの圧縮形式を指定します。デフォルトのままで大丈夫です。
Files サーバーファイルのバックアップ設定
サーバーファイルのバックアップ設定を行います。「Files」のメニューは、「General」でバックアップ対象として「File backup」を選択すると表示されます。
1. バックアップ対象フォルダを指定
バックアップ対象フォルダを選択します。コンテンツ、プラグイン、テーマなど、種類ごとに分類して表示されます。基本的に、デフォルトのままで大丈夫です。
2. Excludeにチェックをつけると除外
「Exclude」は、バックアップから除外するフォルダです。デフォルトでいくつかチェックがついていますが、基本的にそのままで大丈夫です。
3. サムネイルファイルを除外
「Thumbnails in uploads」にチェックを入れると、サムネイル画像がバックアップから除外されます。
4. 指定のファイル、フォルダを除外
特定の拡張子を持つファイルや、指定のフォルダをバックアップから除外します。基本的に、デフォルトのままで大丈夫です。
5. .htaccessとかもバックアップ
「Include special files」にチェックを入れると、「wp-config.php, robots.txt, .htaccess, .htpasswd, favicon.ico」などのファイルもバックアップ対象に含むことができます。チェックをつけておきましょう。
その下の「Use one folder above as WP install folder」は、ワードプレスのサイトのディレクトリと、インストールディレクトリを通常とは違う階層にしている場合にチェックを入れておくと、「wp-config.php, robots.txt, .htaccess, .htpasswd, favicon.ico」をバックアップしてくれます。
Plugins プラグインリストのバックアップ設定
プラグインリストのバックアップ設定を行います。「Plugins」のメニューは、「General」でバックアップ対象として「Installed plugins list」を選択すると表示されます。
1. ファイル名
保存するファイル名を指定します。
2. 圧縮形式
圧縮形式を指定します。
To: Dropbox Dropboxにバックアップファイルを保存
Dropboxにバックアップを保存する場合の設定です。「To: Dropbox」のメニューは、「General」でバックアップの保存先として「Backup to Dropbox」を選択すると表示されます。
1. Dropboxと連携
「Get Dropbox App auth code」ボタンを押すと、Dropboxの認証画面が表示されます。
「許可」を押すと、コードが表示されるので、プラグインの設定画面に戻って、「Get Dropbox App auth code」ボタンの横の「App Access to Dropbox」の欄に入力します。
2. Dropboxのフォルダ名
Dropboxに作成するフォルダ名です。
3. バックアップの世代数
バックアップファイルを何世代残すかの指定ができます。
使い方(バックアップを実行する)
スケジュールを設定した場合は、自動でバックアップが行われます。
手動でバックアップをする場合は、下記の手順になります。
メニューから「Jobs」に進む。
設定したバックアップjobの一覧が表示されます。
マウスカーソルを合わせると、メニューが表示されるので、「Run now」を押すと、手動で即時バックアップが開始されます。
バックアップの進行状況がリアルタイムに表示されます。
Dropboxや外部サービスへのバックアップに失敗する場合の解決策
バックアップファイルのサイズが大きいと、Dropboxや外部サービスへのバックアップ保存が途中で止まってしまうことがあります。これは、レンタルサーバなど、サーバー側の制限があるためです。
エラーログに「WARNING: Job restarts due to inactivity for more than 5 minutes.」などの表示が出ます。
これは、下記の方法で解決できることがあるので、試してみてください。
メニューから「Settings」へ進みます。
Maximum script execution timeが「0」になっていると思いますが、これを「60」などに変更します。
通常のレンタルサーバーであれば、この設定で上手くバックアップができると思います。