ファクト チェック(Fact Check)の構造化データをマークアップする方法

ファクト チェック(Fact Check)の構造化データをマークアップする方法

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ファクト チェック(Fact Check)の構造化データをマークアップする方法を紹介します。

ファクト チェック(Fact Check)は、ある「主張」に対して、その主張が正しいかどうかの検証結果を提示するための構造化データです。

たとえば、「地球は丸い」という主張について検証した記事を作成した場合、検証の結果、その主張が「正しい」のか、「間違い」なのかを構造化データとしてマークアップします。

ファクトチェックは検索結果にリッチスニペットとして表示されます。

ファクトチェックのサンプル

上記の検索結果では、「Calim: “The world is flat; you can sail over the edge”(主張: 地球は平らだ。なぜなら端まで船で行けるからだ。)」という主張に対してファクト チェックを行った結果、その主張は「Flase(誤りである)」という結論に至ったことが分かります。

また、1ページの中で複数のファクトチェックを行っている場合、モバイル版の検索結果ではカルーセル形式で複数のファクトチェックが表示されることがあります。これはモバイル版のみの仕様で、PC版では複数のファクトチェックが表示されることはありません。

ファクトチェックのサンプル(モバイル版)

上記の2件の検索結果はGoogleの解説ページに掲載されているサンプルですが、実際の検索結果でもファクトチェックの表示が確認できます。

ファクトチェックのサンプル

ファクトチェックはマークアップをしても、常に検索結果に表示されるとは限りません。ファクトチェックが表示されるためには、サイトのランキングが十分に高い必要があります。以下はGoogleの解説ページからの引用です。

ファクト チェックは常に表示されるとは限りません。Google 検索結果にファクト チェックの要素を表示するかどうかはプログラムの判断となります。ファクト チェックの要素はプログラムによるサイトのランキングをもとに評価されます。サイトの評価プロセスはページ ランキングと同じです。サイトのランキングが十分に高ければ、ページと合わせてファクト チェックの要素が検索結果に表示されます。このプロセス全体はプログラムで実施されます。

1ページに複数の主張に関するファクトチェック(ClaimReview )をマークアップしたり、同じ主張に対して複数の担当者のファクトチェック(ClaimReview )をマークアップすることができます。

JSON-LDでマークアップ

ファクト チェック(Fact Check)の構造化データをJSON-LDでマークアップする方法です。JSON-LDはページのどこに記述しても問題ありませんが、通常は<head>タグ内に記述します。

<script type="application/ld+json">
{
  "@context": "http://schema.org",
  "@type": "ClaimReview",
  "datePublished": "2016-06-22",
  "url": "http://example.com/news/science/worldisflat.html",
  "itemReviewed":
  {
    "@type": "CreativeWork",
    "author":
    {
      "@type": "Organization",
      "name": "Square World Society"
    },
    "datePublished": "2016-06-20"
  },
  "claimReviewed": "The world is flat",
  "author":
  {
    "@type": "Organization",
    "Name": "Example.com science watch"
  },
  "reviewRating":
  {
    "@type": "Rating",
    "ratingValue": "1",
    "bestRating": "5",
    "worstRating": "1",
    "alternateName" : "False"
  }
}</script>

属性の解説

ファクト チェック(Fact Check)の構造化データの属性は次のようになります。

属性 必須 説明
@type 必須 "ClaimReview"を指定
datePublished 必須 ファクト チェックが公開された日
url 必須 ファクト チェックを行ったページのURL
"http://example.com/news/science/worldisflat.html"
1ページに複数のファクトチェックがある場合は、各ファクトチェックに対してHTMLアンカーを割り当てます。
"http://example.com/news/science/worldisflat.html#cube"
itemReviewed 必須 主張に関する情報を記載
itemReviewed.@type 必須 "CreativeWork"を指定
itemReviewed.author 必須 主張を行った組織、または個人に関する情報
itemReviewed.author.@type 必須  "Organization"(組織)または"Person"(個人)を指定
itemReviewed.author.name 必須 主張を行った組織、または個人の名前
itemReviewed.datePublished 任意 主張を行った日付、または主張が一般の話題になった日付(たとえば、主張の元となる記事が公開された日付や、ソーシャル ネットワークで話題になった日付など)
claimReviewed 必須 主張の簡単な要約(75文字未満)
author 必須 フェクトチェク記事の公開元に関する情報(主張の検証を行った記事の公開元。 )
author.@type 必須  "Organization"(組織)を指定
"Person"(個人)は指定できません
author.name * ファクトチェック記事の公開元の組織の名前
author.nameauthor.urlのいずれか必須
author.url * ファクトチェック記事の公開元の組織のURL
author.nameauthor.urlのいずれか必須
reviewRating 必須 主張の検証結果
reviewRating.@type 必須 "Rating"を指定
reviewRating.ratingValue 必須 評価を数値で指定
ファクトチェックの結果を、数値で表します。bestRatingに近いほど真実度が高く、worstRatingに近いほど誤り度が高い、と理解されます。
数値は整数値が推奨されますが、必須ではありません。worstRatingbestRatingの範囲内で指定します。
数値は検索結果に表示されることはありませんが、Googleが検証結果を理解するのに使われます。
検証結果を表すテキスト(alternateName)と数値が対応するようにします。
例:
-1 = 「分類できない」
1 = 「誤り」
2 = 「概ね誤り」
3 = 「半分は真実」
4 = 「概ね真実」
5 = 「真実」
reviewRating.bestRating 必須 数値による評価で最も高い値
※数値を割り当てられない場合は-1を指定
reviewRating.worstRating 必須 数値による評価で最も低い値
※数値を割り当てられない場合は-1を指定
reviewRating.alternateName 推奨 検証結果を表すテキスト
短い語句のテキストで読みやすいように示す。
検索結果内のファクト チェックに表示されます
例: 「真実」、「概ね真実」 、「半分は真実」、「概ね誤り」、「誤り」、「分類できない」など

参考