ニューヨーク・マンハッタン、セントラルパークを目の前に望む一等地にあるフリック・コレクション美術館は、フェルメールの作品を所蔵するなど充実したコレクションで知られています。
日本でも人気が高いフェルメールですが、その生涯で残した作品は少なく、30数点しか現存していません。
そのほとんどをヨーロッパとアメリカが所蔵しています。日本には一点もありませんでしたが、2014年に「聖プラクセディス」がクリスティーズで競売され、新たな所蔵者が国立西洋美術館に寄託したことで2015年からは日本でも常設展示されるようになりました。
↓国立西洋美術館で観ることができるフェルメールの「聖プラクセディス」
ニューヨークには8点のフェルメールがあり、5点をメトロポリタン美術館が、3点をフリック・コレクション美術館が所蔵しています。
フリック・コレクションに所蔵されているフェルメールは「中断された音楽の稽古」「士官と笑う娘」「婦人と召使」の3点です。
↓中断された音楽の稽古 @South Hall
↓士官と笑う娘 @South Hall
↓婦人と召使 @West Gallery
美術館の設立者であるヘンリー・クレイ・フリックは、鉄鋼業で財をなしました。フリックの死後、彼の邸宅は美術館として開放され、所蔵していた美術コレクションも一般に公開されています。
所蔵作品もさることながら、20世紀の富豪が暮らした邸宅を拡張した館内は、部屋のいくつかが当時のままの姿で保存されており、美術館の建物自体が素晴らしい歴史的建築物になっています。
世界中から観光客が訪れる、人気の美術館です。
さて、前置きが長くなりましたが、フリック・コレクション美術館は、Webサイト上で、館内を体験できる、バーチャル体験ツアーを公開しています。
フェルメールをはじめとした美術作品、そして、美しい美術館の館内を観て回ることができます。現在は工事中で一般非公開のエリアも公開されており、バーチャル体験だからこそ観ることができるエリアもあります。
↓Dining Room 部屋の中の調度品も見事です。
↓Portico Gallery 部屋によっては音声解説も用意されており、日本語で音声解説を聴くことができます。
↓Fifth Avenue Garden 庭の風景も素敵です。